4歳牝馬路線の展望

4歳牝馬路線が目指すものは秋華賞である。これは昨年設立されたGⅠで、エリザベス女王杯牝馬古馬路線の最高峰となったためである。このエッセイを書いている週に行われるため、詳しくは「必勝の予感」で確認してほしい。このレースの焦点はやはり春組と上がり組の対決である。実質的にはローズステークスで対戦が終わったとみてもよいだろう。オークス2着のトゥザビクトリーは4着に敗れ、桜花賞2着のフサイチエアデールは2着に敗れた。オークス馬・ウメノファイバー秋華賞に直行、桜花賞馬・プリモディーネは故障で回避という現状になっている。まとめると、春組に対して圧勝劇を演じたヒシピナクルの力は相当高い。
また、ローズステークスより後に行われたクイーンステークスはあまり見るべきものがなかったように思える。あえて挙げるとすれば、エアザイオンであろう。6月末にデビューし、4戦目で重賞を制した能力は高そうだ。以前はスティンガーの後釜という印象もあったが、あのレース内容をみると、そうでもなさそうである。藤沢厩舎は充分勝負になるとふんでいるだろう。関東馬で期待できるのがウメノファイバーだけであったが、エアザイオンは充分関東を代表できる。また、ウメノファイバーが輸送に弱いことを考えると、エアザイオンに注目があたるのは間違いない。
4歳牝馬路線は秋華賞で一応終わりを迎えるが、その後のエリザベス女王杯への出走し、古馬との対戦をしてほしい。しかし、秋華賞が目標の馬が多く、中2週になることを鑑みると、やはり厳しいものがありそうだ。