蛍光灯切れ?

今日は或る意味おもしろいことがあった。
というのも、テナントから先週蛍光灯と替えてもらったけれど、もうつかなくなった、というクレームが入った。
このクレームは直に受けたものではなく、管理事務所からの連絡だった。
まず、「先週替えてもらった」という言葉に反応し、業務日誌やら伝票やらをチェックするも、当方での交換記録はない。
仕方ないので、そのテナントに行ってみると、確かに蛍光灯がちらついていて、蛍光灯が切れかかっているように見える。
「先週替えてもらった」という状況について問い合わせると、テナント内で替えた、ということで解決。
ちらついている蛍光灯を外してみると、定格の蛍光灯が取り付けられていなかったのだ。
その灯具はラピッドスタート形の40W蛍光管を取り付けなければならないのだが、テナントでは省エネタイプの36Wと37Wの蛍光管が取り付けられていた。
省エネ推進で電灯にも省エネタイプが増えてきているので、灯具の定格を確認せずに長さが同じだから省エネになるだろう、という善意がアダになったのが今回の事件である。
蛍光灯は電圧が低くなると、ちらつきや蛍光管の寿命が短くなるので、今回は定格よりも電力が低いものを選んだために生じた事象であった。
しかも、ワット数が異なる蛍光灯を取り付けたので、電圧のバランスが崩れたことも原因の一つである。
省エネを導入するにしても、省エネになる蛍光管に対応する灯具、すなわち、ソケット、安定器を採用しなければならない。
灯具が省エネになる蛍光灯と不一致であれば使用できないのだ。
一般家庭でも同様で、省エネで電気代が安くなる、と規格を無視して採用すると結果的に管球代で高くついてしまう。
蛍光灯の寿命は40Wでおおよそ1万時間。一日8時間点灯しても、2,3年は理論的にもつ。
1週間で使えなくなるというのはいかに異常なことかわかると思う。
規格の蛍光灯をつけても、点灯しない場合は、たいてい安定器を交換することで解決する。
以前、蛍光灯を替えても点灯しなかったことがあり、おかしいとおもっていると、スイッチが入になっていなかったこともあった。
無知が引き起こした想像できないマサカな事象であった。