対名古屋グランパスエイト戦

ついにこの日がきたと余韻にひたりながらテレビ観戦。
名古屋の計略にみごとひっかかり、敗戦。
名古屋との試合はいつも大味になるし、つまらなくなる。
今回の名古屋は鹿島なみにゲーム・クラッシャーの権化だった。
退場2名、警告8枚という結果は妥当なものだった。
お互いに気負っていて、名古屋は阻止という名のゲーム破壊、レッズは優勝を意識して軽く浮き足立った。
ここで絶対に決める、という気負いがありありと見え、やはり経験がもたらす精神的な強さが必要だと思った。
何事も経験。
レッズにしてみれば、初めて到達したレベル。
この経験は今後間違いなく活きてくる。
昨年のナビスコ決勝は全身に鳥肌が立ち、涙腺も緩んだが、今回はそうでもない。
至極妥当な結果を受け入れるような感じがした。
それは、1年戦ってきた結果が優勝をもたらしたからだ。
オフト体制でコレクティブに戦うことを学び、ギドはそれを発展的に解消し、サッカーのスペクタクルをこの1年見せつづけてくれた。
途中、坪井、山瀬と長期離脱を強いられながらも、選手層の厚さでカバーできた。
三都主、酒井、アルパイ、ネネと補強も成功した。
よく金満といわれるが、それは大きな誤解だ。
入場料収入16億円、グッズ収入9億円と予算の半分がサポーターの貢献によるものだ。
親会社の三菱自動車からは5000万円程度の赤字補填金がくるだけだ。
こういう数字は、サポーターにとってもうれしいものだ。
予算の半分が自分たちのお金である、誇りをもっていい。
苦節12年と簡単にいうが、本当に波乱万丈12年。
本当にうれしい瞬間だった。
この優勝を世界への足がかりとしたい。