NHKマイルカップ展望

マイルカップを述べるまえに先週の回顧。

青葉賞
ハイアーゲームの完勝。
東京向きをかんがみ、皐月賞を回避。
その効果が表われた。
直線で大外に回り、自分の馬が一番強いん
だ、という猛アピール。
厩舎コメントの中に「関東で一番強い」とあったので、それをそのまま運用。
シェルゲームは素質は高いがエリートらしくもろさがある。
まだまだ競馬がへたな気がした。
その分割引評価した。
3番手に抜擢したホオキパフェウェーブ。
馬の成績というか、鞍乗の岡部に惹かれた部分が大きかった。
レース前に岡部がインコースからするするっと抜けてきそうという胸騒ぎがしたのだ。
そのイメージどおりレースでインコースを突いて、2着。
岡部健在を改めてアピールした。
それで今日、5月8日のプリンシパルSもやはり岡部らしく、ヴンターでインを突いて2着を確保。
これでダービートライアル2レースで2頭の権利獲得。
してやったりだろう。
京都新聞杯じゃなくてプリンシパルSを買えばよかった。
なんか青葉賞がどんぴしゃの的中だったので、岡部にかなり惹かれたのは確か。
NHKマイルカップでは、ナイストップボーイという人気薄の馬にのるが。
またまたインを突ける内枠を引いた。
少し買ってみてもいいかも。
2度あることは3度ある、かな。

天皇賞
なんといえばいいのか、あまりにも無様な4歳3頭。
平均ペースで後方で牽制しあう。
駆け引きはもちろんだが、自分のレースをする、という意地がなかったのか。
果敢に捕らえにいったゼンノロブロイシルクフェイマス
こちらは自分のレースができたのだから破れてもまた強し。
オリヴァー騎手は来日当初は先行して直線バタリ、というレースをしていたが、日を追うにつれてペース配分がよくなった。
だから先行してもゴールまでもつようになっている。
プリンシパルSは好騎乗に写った。

さて、NHKマイルカップ
ここ数年内国産馬が優勝している。
クラシックが外国産馬に部分開放された影響もあるだろうが、馬の距離適性を考えてマイルに照準を当てて狙い打ちにきていることも確かだ。
トニービン産駒テレグノシスタイキシャトル産駒ウインクリューガー
トニービンは東京で抜群の成績を残し、タイキシャトル自身は安田記念の勝ち馬。
血統も重要なレースだろう。

上位をにぎわす馬が多く、悩むところだが、本命はシーキングザダイヤ
新馬は5着に破れたが、折り返しの未勝利戦から4連勝。
当初はスピードに任せるレースばかりだったが、ニュージーランドトロフィーでは狙い通りのレース。
まさにトライアル。
さらに、母は女傑シーキングザパール
母もNHKマイルカップを制した。
母子制覇も目の前だ。

対抗はキングカメハメハ
狙いどおりのローテーションで日本ダービーも視野に入れている。
京成杯では若さを見せたが、前走の毎日杯では能力の違いを見せつけた。
中距離を中心としたローテーションできているが、血統からはマイルの不安はない。
同じキングマンボ産駒エルコンドルパサーは当レースの優勝馬であるし、母の父ラストタイクーンはマイルで実績を残している。
府中のマイルはスタミナも要求されるので、優勝の可能性は大きい。

シーキングザダイヤキングカメハメハが理想的な過程を踏んできている。
この2頭につけいる隙はあるか。
朝日杯2歳Sで1,2着したメイショウボーラーコスモサンビーム
元来はマイル適性大にもかかわらずクラシック第1弾の皐月賞に挑戦。皐月賞はそれぞれ3,4着だったが、能力の高さを示した。
メイショウボーラー弥生賞でスタミナの片鱗を見せ、簡単には先頭を譲らない力を見せ付けた。
府中の長い直線を味方につけられる。
コスモサンビーム皐月賞にいたる過程で改めてマイルが合うことを示した。
得意の府中で巻き返せる余地は十分にある。

府中に開催が変わって、改めて騎手の重要性を示してくれた岡部とオリヴァー。
特にオリヴァーは府中を庭にしつつある。
両騎手ともニュージーランドトロフィーシーキングザダイヤに破れた馬に騎乗する。
オリヴァーはムーンシャイン、岡部はナイストップボーイに騎乗する。
ムーンシャインの前走の敗因は馬が集中していなかったことにある。
今回は舌を矯正し、調教でも集中した走りをみせているようだ。
ナイストップボーイはダートを中心に使われて前走のニュージーランドトロフィーでは16番人気で2着と穴をあけた。
タヤスツヨシ日本ダービーを制した馬。
母の父は名馬トウショウボーイだ。
この2頭も血統は地味ながら、騎手の+αが大きい。

明日こそ胸躍る、直線の激しい攻防を見せて欲しい。
できれば馬券も的中するといいなあ。
ただ勝負運が最悪にあるのは唯一の不安だが。