1st stage 第8節:鹿島アントラーズ

埼玉スタジアムで観戦。雨もキックオフには上がった。雨具を用意したが不要でよかった。ただ、寒くて、コールじゃないけれど「ゴールで俺たちを熱くさせてくれ」が似合う天候だった。
 
試合開始直後は、鹿島の攻勢があったものの、闘莉王を中心とした守備の集中力でしのぎきった。ボールを奪ってからサイドに展開し、攻撃を仕掛ける、という一連の流れができ、試合を支配するようになる。開始前のコメントで酒井が「ゴールを奪いたい」と言っていたが、その言葉どおり、ボールに積極的にからみ、ボールを奪い、ゴール前に顔を見せる場面があり、攻撃のリズムを作った。
 
広島戦で垣間見せた中盤でのボール奪取力が上がり、鹿島の攻撃の起点になる小笠原に仕事をさせなかった。ボランチのサイド展開もタイミングよく行われ、三都主、平川、長谷部へとボールが回り、チャンスを増やした。フェルナンドの退場はその成果だろう。三都主の持ち味も十分に発揮できるようになり、エメのゴールを生み出した。
 
中盤の激しい攻防をものにし、勝利した。ひさびさに満足のいくゲームだったし、この調子を維持してほしい。ブラジル出身の3人組の活躍が目立つが、若き司令塔の二人、ボランチで見事に舵取りをした酒井と啓太、本来の姿をみせた都築、など全員の勝利への執念がみられた。けが人が増えつつあるが、チームの雰囲気は好転してきている。上位との差はやや開いたが、あきらめず、プライドをもって戦ってほしい。