第1節:対ジュビロ磐田

埼玉スタジアムで観戦。
雨中で、夏と思えない気温だったが、試合は逆だった。
まさに完勝。
立場は完全に入れ替わった。
ときおり磐田に攻め込まれる場面はあったが、90分攻め続けることは不可能なこと。
終盤に追いつかれたが、突き放す得点を決める。
ナビスコのFC東京戦もそうだったが、土壇場でゴールを決められるようになった。
ニキフォロフ(これから”ニキ”と呼ぶことにしよう)のパフォーマンスはすばらしい。
身長もさることながら、当り負けしない。
フィールドが見えているのだろう、エメや達也にロングパスを通す場面も見られた。
展開を変えられる選手だ。
ギド以来の「赤い壁」になりそうだ。
坪井と室井の3人で「赤い山脈」を形成し、レッズの勝利に貢献している。
間一髪の防御が戻ってきた坪井。
スピード、決断力、代表で経験したものを自らの糧として、成長を遂げている。
20日のナイジェリアのスピードにも負けまい。
攻撃もサイドを意識した結果、ゴールに結びついた。
暢久、長谷部のパスを達也がうけ、エメでフィニッシュ。
見事なゴールシーンだった。
藤田の穴が想像以上に大きい磐田は、なにもできなかった。
パスミスだけでなく、コンビネーションが悪すぎる。
名波にボールがはいっても、配球先がない。
西も孤軍奮闘というかたち。
U−20の菊池も成岡もなにもできない。
同世代の長谷部に比べ、経験の差が出た格好。
そうした磐田であったにせよ、横綱相撲をとれたレッズの強さばかりが目立った試合だった。
もう、快進撃を見られる予感、いや、実感すらしてたまらない。