スポーツ雑感

巻頭エッセイを書こうとホームページの更新作業をしているうちに何を書こうとしたのか、忘れてしまった。ほぼ月1回のペースで書いているが、過去の記事を振り返るとスポーツばかり。無論、スポーツが大好きだからであり、関心も自然とスポーツに向いてしまう。
 
スポーツはよく「筋書きのないドラマ」と称されることがあるが、これは的を得ていると自分自身思う。特に顕著なのがサッカー。サッカーは11人が一体となって行なうスポーツ。強いチームが弱いとされるチームにあっさり負けてしまう。それが天皇杯の3回戦でした。いつも上位に顔をだす名古屋グランパスエイトが今季JFLに昇格したばかりの佐川急便に0−4の完敗。3回戦では名古屋を含め、J1の6チームが負けてしまいました。これが天皇杯というトーナメントのなせるわざでしょう。J1は3回戦からのシードとなりますが、リーグ終了から2週間のブランクがあきます。J1と対戦するチームは負けて当たり前、いっちょやってやるか、食ってやる、というモチベーションが働きます。気持ちの差がこの結果をもたらした一因であることは否定できないでしょう。わが浦和レッズはなんとか初戦をものにし、4回戦に進むことができました。
 
一試合一試合の勝利がチーム全体の自信につながる。強敵を破る、健闘する、差を身をもって知る。相手との力の差をかみしめながら、自信を身につけることにって、チームは成熟してゆく。何をいわんとしているのかといえば、2002年のワールドカップの日本代表についていいたい。フランスW杯において日本代表はこの過程をしなかったのではないか。トルシエ・ジャパンは国内の楽観論に耳を貸さずにコツコツと世界との距離を測りながら、W杯に向かってほしい。ホームでプレーできるメリットはとてつもなく大きい。来年のW杯までの親善試合もほぼ固まってきているようだ。1月から始動し、3月には試合が組まれ、5月には欧州遠征が組まれているという。世界の強敵と戦うことにって成長が遂げられる。ついつい本番でのひょっとしたら、を期待してしまう私は非常に楽観的かもしれない。