私の読書生活

私の読書の特徴は、数冊の本を同時に読むことにある。電車用、就寝用、勤務用など、時と場所によって読む本が変わる。
 
電車の中では主に小説。大学や勤務地までは片道約1時間かかるから往復で2時間の時間がとれることになる。私は、ケータイでメールをする習慣がないので、電車では本を読むことが主な時間つぶしとなる。1時間という時間を長く感じずにいるには小説を読むのが一番いい。長編よりも短編集がふさわしい。短編だったらどこで終わってもそれほど話の内容が途切れないからだ。もちろん、長編の方が量的(市場に出ているという意味で)に多いので、長編小説を読むことの方が多いが。エキサイティングな内容の小説に出会うともう1時間はあっというまに過ぎる。電車では一番手軽な文庫が多い。小説という選択肢がない場合は新書を読む。
 
就寝時は文庫、新書、ハードカバーなどなんでもいい。寝付きがよいように、硬い本を読むこともしばしばある。どちらかといえば、新書が多いかもしれない。
 
勤務用は、これまた数冊もっていく。現在私は夜勤のアルバイトをしているので、夜中は読書三昧である。なんせ、大量に本を読む時間があるのだ。だから1勤務あたり、平均3冊ぐらいもっていく。それはハードカバーが3冊のときもあるし、新書3冊のこともある。勤務地と最寄り駅の間には本屋がいくつかあるので、勤務に入る前に物色する。買う時の方が多いが、物理的に持てない場合は我慢する。帰りがけに買うことのほうが多い。なんでそんなに買うのか。これに対する明確な答えはない、というか、もう癖である。生活の一部である。それでも最近は購入する量は減ったが。なんといっても、私はテレビを見るよりも本を読む方が楽しいと感じる人間である。テレビといえば、スポーツ、ニュース、午前中の番組ぐらいだ。夜はほとんど見ない。
 
ちょっと、購入の話がでたので、本屋について書こう。私の出没地帯は、大学、勤務地からして主に神保町が多い。神保町といっても、お茶の水-駿河台-神保町のあたり。その中でメインとなるのが三省堂書店。ただ、私の専攻としている政治・行政の本はあまり充実していない。このジャンルのマニアック度が高いのが書泉グランデ三省堂でカバーしていないものが多い。古書なら厳松堂。法律の本がメインであるが、政治の古書も多い。東京堂書店も捨てきれない。文庫、雑誌の充実度は高いし、規模は小さいながらも、三省堂に匹敵する充実度はあなどれない。お茶の水駅前にある丸善は売場面積が狭いせいか、充実度としては落ちる。日本橋丸善は改装したおかげか、充実度がアップした。従来は手狭で専門書も少なかったが、この間行ったときは、以前よりもよくなっていたのでこれから行く機会も増えるかもしれない。日本橋に話が展開したので、八重洲ブックセンターにも目を向けてみよう。八重洲ブックセンターはなんといっても在庫の豊富さである。文庫・新書は特筆すべき点である。ただ、1階の文芸書はちょっとつかいづらい。コミックはなんといっても書泉ブックマート。販売されるコミックのほとんどを網羅しているのではないか。他店でみつからなくてもここなら大抵ある。書泉でみつからないときはほぼあきらめている。
 
とまあ、本屋をぶらつき、目に止まった本を買い、暇をみつけては読む。これが生活の一部というか、基幹になっているといっても過言ではないだろう。テレビを見ることが本を読むことに代わっているのが私の生活である。だからか、テレビには疎い。というか、テレビはつまらない。テレビがつまらないから本を読むのも一理ある。テレビは本で味わえない感動をうるために見る。たとえば、スポーツ。スポーツの書物は多々あるが、それはスポーツをする・みる作業の補完にすぎないだろう。スポーツを楽しむための書物、という位置付けがおそらく正しいだろう。