オリンピック観戦記−その他競技篇−

シドニーオリンピックも後半戦に入り、いよいよ佳境になってきました。オリンピックというと、どうも日本人の活躍を期待しがちですが、世界のトップアスリートたちの戦いがまとめて見られる唯一の機会です。
 
近年の傾向からして、日本人の活躍の場が、柔道や野球、ソフトボール、マラソンなどとなり、メダルもこれらの競技に集中しています。陸上のトラック競技はどうも世界からみて壁が高いように思われます。
 
しかし、選手の科学的トレーニングなどが進み、決勝進出などできる競技も増えてきました。ハンマー投げ、100メートル、トラック長距離などがあげられることでしょう。ただ、経験不足からか、日本人の異常なほどの盛り上がり、マスコミの過激で過剰な取り上げ方から選手に与えるプレッシャーは計り知れないものがあります。そうしたプレッシャーに負けないで自分の力を発揮することはなかなか難しい。柔道女子78キロ級の阿武教子選手はあまり注目されない世界選手権などは優勝できる力があるのに、オリンピックではどうもうまくいかない、というのは最たる例でしょう。
 
オリンピックが醸し出す独特の雰囲気、国民的関心、世界中からの注目。こうしたプレッシャーのなかで戦う選手たちには感心を通り越し、尊敬の念を感じます。残りの競技は少なくなってきましたが、十分楽しみたいと思います。