第10節:対ガンバ大阪(万博)

開始11分で盛田の負傷退場でゲームは始まった。盛田と交代で入った福田が先制ゴールを挙げる。このゴールはいかにも福田らしいゴールだった。コーナーキックでの福田のあの位置どりや動きはいまだ衰えを知らない。95年に得点王になったときにもあのゴール前の動きはさえていたが、今年も出場機会が少ないものの、現在10ゴールをあげているのは彼の得点感覚が優れている証拠であろう。福田は11分の得点により、完全に波に乗ったし、他のメンバーも波にのれたと感じた。

ガンバの立ちあがりはあまりよくないように思えた。浦和にもいえることだが、ガンバにはゲームメーカーの不在がこたえたようだ。中盤に中心選手がおらず、ボランチとFWとの間に大きなスペースがあり、ロングボールによる攻撃と単調なものだった。

試合の中盤は、両チームとも中盤から攻撃を作れず、気の抜けたゲームが続いた。浦和は小野というゲームメーカーの不在が大きいのだが、今節はペトロがケガで出場できないのがさらに拍車をかけた。バックからのロングボールにのみで、FWの岡野、福田、永井を走らせる攻撃しかなく、かなりの不満が残るゲームだった。
先制点がセットプレーとPKから、ガンバもフリーキックからとディフェンスを崩しての得点が見られなかったのが残念だ。だが、両チームのメンツからすれば、いたしかたないきがする。
ようやく、勝ち、とくに、勝ち点3は大きい。勝利ほど負けチームの良薬になるものはない。今日はジェフが負け、ジェフとの勝ち点も3と縮まり、残り5試合でJ1が終了するが、残留にむけ、いい薬となった。次節はジェフ戦、次次節はベルマーレ戦と最大のゲームがまっているが、今日の勝ちを糧として残り試合全勝といきたいところだ。