秋の展望:4歳牝馬路線

4歳牝馬路線が目指すものは秋華賞である。これは昨年設立されたG?で、エリザベス女王杯牝馬古馬路線の最高峰となったためである。いまのところ、トライアルレースが行われていないのでそのつもりで述べるが、注目はファレノプシスである。この馬は3冠馬ナリタブライアンの近親で、桜花賞馬である。オークスは距離不安が叫ばれていたが、3着に入り、距離不安を一蹴した。秋華賞は2000mで行われるため、距離は問題ない。鞍乗は絶好調の武豊ということで、これも心強い。これに対抗するのがオークスエリモエクセルであろう。オークスでみせた直線の瞬発力、キレは東京競馬場を沸かせた。秋華賞が行われる京都競馬場東京競馬場には劣るが直線が長く、広い直線でこの馬の持ち味を十分発揮してくれるだろう。ただし、秋華賞へは直行らしいので、その点が不安である。そして、注目したいのがマックスキャンドゥである。この馬はクラシック路線を沸かしたマックスロゼの妹で、姉よりも距離をこなす。鞍乗は関東リーディングをひた走る蛯名正義である。この馬の持ち味が生かされたレースが東京競馬場で行われた4歳牝馬特別(G?)である。オークスは9着に敗れはしたものの、これは距離が長かったことが敗因であろう。秋華賞オークスより400m短い2000mで行われるため、距離は問題なく、実力を発揮してくれるだろう。この3頭以外はあまりぱっとしないが、トライアルを終えてこの3頭を脅かす存在が出てくることを期待する。