試合後のいきさつ

神戸戦後、サポーターから、フロントへのオジェック監督解任の説明が求められた。

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藤口光紀代表
「サポーターは、『クラブは何を考えてるのか、何とかしろ』という気持ちを表したんだと思います。監督を2試合で変えるということは、彼らにすればこれから一緒に戦っていこうという矢先の交代で、何なんだという気持ちがあると思います。そういった反応を覚悟して手術を行なったというところもありますが、クラブとして真摯に受け止めなければいけないと思っています。
サポーターは今日の試合についてどうこうというのではなく、レッズを何とかしたいという気持ちを伝えたかった、それが一番大きな(行動の)理由だったのだと感じています。みんなレッズが大好きなんだから、もっともっといいチームにしたいんだという気持ちの表れだと思っています。
今、チームはゲルト体制でひとつになって取り組んでいるところです。23日のナビスコカップと30日のJリーグ、これが本当に大事だと思っています。チームとクラブが本当に一体となって、チームを全面的にバックアップしてやっていきたいと思っています。選手たちは今日、一生懸命やってくれたと思いますが、結果が伴わなかった。なぜかは選手が一番わかっていると思いますし、もう一度気持ちを入れ直してやってくれるだろうと思っています。
今日の(サポーターの行動)は、選手がどうこうではなく、監督を交代しただけでいいのか、クラブの今後の強化に見えないところがある、ということで取ったものだと思っています。ただ、最後は今季一緒に頑張ろうという気持ちが非常に伝わってきましたので、クラブもゼロからスタートする、それしかないと思っています。
(サポーターに伝えたことは?)最初、今、チームは監督が変わって一丸となってやっているので、もうしばらく見てくださいということは伝えました。やはり一丸となって戦っていきたいと話をしました。サポーターも戦っているのでクラブも戦ってほしいということで、もちろんクラブも戦うということを話しました。
ただ、具体的に今の時点で何をということは言えませんし、精神論になってしまいますが、とにかく『やるよ』という一言です。いろんな声もあがりましたし、人数も多かったので、代表して伝えていただいたリーダーの方にはそういうのも踏まえてクラブが甘えているのではないか、一緒になって真剣に考えて下さいということだったと思います。
(これまでの経過については?)そういうことも前段に入っているんだと思いますし、それはある意味当然です。早い時期に監督を代えましたし、これ以上チームがボロボロになるのを防ぎたいということで、早めに監督を代えました。代えて耐えるのか、代えずに耐えるのかというのは難しいところだと思っていました。監督の首をすげ替えるだけでいいのか、人間味がないのでは、という話もありました。ただ、代えるにあたっては、オジェック監督とも友人として話をさせてもらい、握手をして『頑張れよ』ということまで言ってもらいました。決して冷淡に解任したということではありませんが、外からはそう見えてしまうのもわかります。リーグが始まって2試合でのことですから、言い訳はできないと思っています。
だからこそ、これから前を向いていこう、一丸となってゲルト体制を支えるためにいろんな角度から検討しているし、今の選手を信じてスタートしようとしてます。
(サポーターがもっとも求めているのは?)サポーターの方はもっと感動を与えてくれるフットボールを、喜びが分かち合えるように、ということで、今日負けたからどうだ、ということではないんです。クラブの気持ちがサポーターにもわかるように、コミュニケーションを取るということは強く言っていました。
(責任については?)責任はあるに決まっています。クラブの長ですから当然です。そのつもりで監督も代えました。責任は当然あります。放り出して逃げることは簡単ですが、ただ、レッズが好きですし何とかしたい、そのためにそうしたわけですから。
(サポーターの様子は?)愛情でした。ありがたいことです。レッズ愛も感じましたし、それに我々がきちんと何かを示すことが大事です。もちろん、結果が伴なっていないというのはあります。ただ、考えていた計画があって、それがうまくいかないということはあります。結果が出なければ転換も必要ですし、頑張って耐えて伸びることもあればダメになることもあります。これは決断なので、こういう道をとらせてもらいました。もう少し早くと言われてみればそうかもしれません。サッカーは生き物ですし、日々変わるものです。ただ、それを言い訳にするつもりもありません。
今日は少なくとも選手のピッチでのパフォーマンスを見れば、明らかに変わってきました。これを続ければよくなっていくでしょう。チームを信じてクラブが全面的にバックアップしてサポートしていく。それしかありません。
(結果はやはり大事?)すべてにおいて、結果を出せていないことに対する厳しさはあると思います。結果が出ない、見えないことに関してはこちらにも心の隙があったと言わざるを得ません。ただ、これからは前を向いていくしいかないです。結果は選手の自信にもつながりますし、選手が求めているものでもあります。(チームの結果が出ないことについては)それはチームの問題で、監督が対策を打っていくものです。チームが全力で戦える体制を我々はとっていくしかありません」

中村修三GM
「サポーターは『今日勝っても、こうした行動に出るつもりだった』と言っていましたし、重く受け止めています。『もうWe are REDS!は やらない』と言われたことが、心に響きました。早く『We are REDS!』をまた最後にコールしてもらえるようにやっていきたいと思います」
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