引越し当日

8時半には引越し屋がくるというので、朝食の時間や最終荷物詰め(布団など)があるから、6時半におきる。
昨日、居間に荷物をダンボールの大きさごとに分けて、書斎だった部屋を空にしたら、すうっと人気がなくなったのにはびっくりした。
人がいなくなるその瞬間に立ち会ったようだった。
実家の弟が使っていた部屋もそうだったけれど、今自分がいるその場が徐々に自分のいる空間ではなくなるようなさびしさが引越しにはある。
引越し屋の若い衆が荷物を次々に運び出すと、荷物が出て行くと同時に、自分たちの城がなくなっていく気になってしまった。
これが引越しというものか、と実感させられる時だった。
搬出は1時間半くらいで終わり、引越し屋は先発して入間にいく。
自分はそのまま居残って、残財を車にはこびつつ、不動産屋をまつ。
不動産屋は30分くらいはやくきてしまったので、荷物を出す間まってもらった。
あまりうるさいことを言わないひとで、清掃費だけですんだ。
笑えたのが洗面台についていた歯ブラシ置き。
備え付けだとしらずに(まったく記憶になかった)、妻が買ってきたものだと思い込んでいて(2年半も)、汚くなったから、捨ててしまい、今日不動産屋にいわれて初めて理解した。
というわけで、清掃費と歯ブラシ置きの実費精算となった。
不動産屋に引き渡して、自分は入間へ向かう。
入間に行く途中で、車が5万kmを突破し、中古車の価値が下がったのを認識した。
通いなれてしまった16号から圏央道ルートを最後と思いつつ、のんびり入間へ向かった。
八王子ICで小休止して、次なる拠点につくと、すでに搬入作業が始まっていた。
妻は妻でいろいろ考えてくれて、身重ながらも引越し屋を指揮していた。
自分がついたころには半分くらい終わっていたから、そのまま指揮を引き継ぎ、流れにのれないままと東奔西走した。
なんとかイメージどおりに搬入してもらい、搬入は2時間。
搬入の注文があるから時間がかかってしまうのは仕方がない。
今日のところは荷物を積みきったところでおしまい。
家具の配置のイメージ修正もあるから、ダンボールは食器ぐらいしかあけなかった。
最低でも1週間、妻は身重であまり動けないし、自分は休んだ分働かなければならぬし、義父母には頼れないし。
そんなこんなで新生活はスタートとなった。