グランドパッキン交換

今日は空調用の冷却水ポンプのグランドパッキン交換を実施した。
冷却水ポンプは夏場に使用するので、冬場にメンテナンスしておかなければならない。
冷却水はなにを冷却するかというと、冷媒である。
冷媒は冷たい空気を室内に送るのに必要なものである。
液体は蒸発するときに熱を奪う。
人間が汗をかくのも、汗を蒸発させることによって体温を下げるからである。
液体の代表格である水は100℃で蒸発するから、空調には使いにくい。
そこで、低温で蒸発する物体を使用すればよい。
それが冷媒である。
冷媒は室内から暖かい空気によって蒸発し、液体にもどさないと冷やすことができない。
冷媒を冷やすために使用されるのが冷却水である。
冷媒の熱は冷却水と熱交換して大気へ放出される。
真夏の時期にビルの屋上から湯気がみえるのは冷却水が蒸発しているからである。
一般家庭のエアコンは室外機が付属されていて、一般的には冷媒を外気で冷やすタイプが多い。
室外機のファンが回っているのは、室内機と室外機の間をぐるぐる回っている冷媒を外気で冷やしているからである。
で、本筋に戻すと、ポンプの軸は回転するので摩擦で熱をもってしまう。
その熱を緩和するのに水を使用する。
水は軸に適量かかればよいので、その水量を調整する必要がある。
その水量を調整し、モーターの軸を適温に保たせるのがグランドパッキンである。
これが摩擦熱で劣化すると、軸を冷却する水をコントロールできなくなってしまう。
そこでグランドパッキンの交換が必要になるのだ。
というわけで、冬場に夏場の準備をしているのであった。