インプロ

友人に誘われ、インプロという演劇を見にいってきた。
インプロは、即興劇のことで、台本のない筋書きのないドラマが舞台でくりひろげられる。
台本がないといっても、やはりテーマが必要なので、このテーマを観客に設定してもらう。
開演前に客にアンケート形式で、やりたいことや行きたい場所、気になる言葉、思いついたセリフなどを紙に書いてもらい、それを箱の中にいれて演者がひき、その紙をもとに劇を進めていくのだ。
今回は初めてだったので、様子をみつつ楽しんだ。
しばらく劇をみていると、熟練の技があることに気づき、それが結構難しい行為であることに感心するようになった。
というのも、即興劇だけに、台本もない。
キーワードは何がでてくるかわからない客の紙。
それだけをたよりに機転をきかして、時間的空白を最小限にとどめる。
そういった技に惹かれたところが多かった。
台本がないだけに、テクニックに走りやすいとこもあるけれど、どこか演者と観客が一体になっているような雰囲気が楽しい面もある。
どちらかといえば、自分もやってみたい、というような気にさせるところがある。
誘ってくれた友人はどっぷりとインプロにつかり、練習に通っているようだ。
未知の世界を垣間見、楽しい時間を過ごすことができた。