ナビスコカップ予選リーグ第3節:大分トリニータ

エース・エメの不在も感じさせないすばらしいゲームを見せてくれた。個人的にはエースは永井だと思っているんだけれど、その永井がひさびさに気持ちいいゴールを決めてくれた!
 
右サイドでボールを受けると、そのままドリブルで中央に切れ込み、大分ディフェンダーをきりきりまいにさせたうえ、キーパーの位置をみながらシュート。キーパーにボールは当たったものの、ボールはゴールネットを揺らした。とくに、フィニッシュに入る直前のステップは鮮やかだった。5月22日の東京V戦でもゴールにはならなかったものの、軽やかなステップでヴェルディディフェンダーを翻弄したシーンがあった。
 
マスコミ的には得点王街道を驀進するエメルソン、五輪代表エースの達也に注目が集まるのは仕方ないものの、永井も同等レベルにあることは間違いのない事実だ。今季は右のウイングを担っているが、エメが不在、達也が負傷退場した5月15日のジェフ市原戦では久々にFWの位置に入り、FWらしい、いや永井はFWである、というプレーからゴールを決めた。
 
エメが新潟戦でハットトリックを決めて以来、4試合連続3得点を挙げている。しかもエメはジェフ市原戦の負傷退場以来不在である。その3試合のうち、永井と山瀬が複数試合でゴールを決めている。もはや誰に頼るのではなく、誰が出場してもゴールを奪い、勝利をもぎ取るだけのレベルアップが見られてきたということだろう。日本代表、五輪代表不在の中、チームに残った選手が結果を残し、チームの底上げがかなってきている。この上昇気流に乗り、さらなる高き目標を達成しようではないか。