東欧遠征:ハンガリー戦

先日、日本代表はハンガリーチェコと親善試合を行なった。
現地には行っていないので、テレビを通しての感想を記そう。

ハンガリー戦。
ロスタイムの不運なPKで敗れてしまったが、それがなくとも引き分けで十分な結果しか得られなかっただろう。

ハンガリーの印象はあまりなく、伝説のマジック・マジャールぐらいしか思い浮かばない。
マジックというぐらいだからテクニック主体だったのだろう、と思いながらみたら、すこし印象がちがった。なんとなく北欧みたいにパワーで押してくる印象を受けた。
セットプレーから2失点したのも、高さを生かしたパワープレーにやられた感じだ。
あれをみると、2002年のワールドカップ本大会直前にノルウェーに0−3で完敗したのを思い出す。

基本的に高さに弱いというか、高さを経験する機会が少ないから、対応が遅れてしまうのだろう。
ディフェンダーがヨーロッパでプレーする選手がいない、すなわち、ディフェンダーJリーグでしかプレーしてない。
だから、高いといっても、相手に180cmを越える選手がほとんどいない。
だから常に高さの脅威にさらされることは少ないし、それだけ高さに対する経験も積めない。
坪井がチェコ戦前に「今回にせよハンガリー戦にせよ、やはり体格差はあるから、どんぴしゃのボールがきたらやっぱりきついですよね。普通に競ったら負けるので、体を寄せてヘディングをジャストミートさせないよう心掛けます。」と述べているように、経験の少なさからくるものだった。
チェコ戦では修正できていたからこそ、無失点に終えることができた。
攻撃をみても、2得点したとはいえ、やや不満の残る部分があった。

ハンガリーの中盤のプレスも良かったが、中盤でボールが収まるシーンが少なかった気がする。
ボランチと攻撃的MFでボールをキープできず、またサイドへの展開ができていなかった。
後半、本山が投入されると、ボールが中盤でキープできるようになり、前線でのタメが作れるようになった。
そこで初めてハンガリーのディフェンスラインの裏を狙える動きが活発化して、2得点をあげることができた。
藤田はシャドー・ストライカー的要素が濃いからこの交代は効果的だったように思う。