結婚式

10月18日に行なわれた結婚式に参列させてもらった。ゼミの同期同士のカップルだ。つき合っていたは知っていたので、結婚します、という連絡がくるまで気をもんでいたところだった。結婚式自体は、叔母が結婚した中学生以来となり、当時のことはあまり覚えていないので、事実上初めてとなる。昨年も大学院の同期が結婚したが、式には呼ばれず、二次会の幹事長として責任を全うせざるをえなかった。そういう意味で、今回は非常に楽しみにしていた。
会場は、ゆりかもめ台場駅前のホテル。11月に披露宴をおこなうF井の二次会の出し物の打ち合わせをするということで、早めに会場に到着した。F井は、ゼミの同期で、ブルシットユナイテッドFCのFWだ。会場につくと、当たり前なのかもしれないが、すでに複数の人々が挙式をしている最中だった。それを横目にしながら、フロント近くの喫茶店で打ち合わせを行なった。出し物については、改めて報告することにしよう。

式はホテル内のチャペルで行なわれた。チャペルというだけあって、まあ、教会がある(当たり前か)。チャペルの中は、まあ、教会の中身だ。木製の長椅子に参列した。そう、参列という表現がぴったりだ。音楽が流れ、新郎新婦が入場。ぎこちない動きの中に、どこかしら誇らしい部分も見え隠れする。自分だったら、照れくさくって、頭に血がのぼってしまうだろう。賛美歌を歌う場面があったが、ふと、声楽隊(とっていも3人だが)を見て思ったことがある。バイト先にオーケストラで生業をたてようとしている友人がおり、いろいろ彼のことを見ていると、彼らも、結婚式の賛美歌を歌うことでバイトして日の目を見ることを夢見ているのかなあ、と思ってしまった。声楽だけでなく、チェロ?を弾いている人もいたので、その人も同じ境遇かもしれない。牧師は英語と日本語のイントネーションが同じで、英語から日本語に切り替わった部分が分かりづらく、あれ、と思うこともままあった。なにせ、初めてのことばかりで、見るもの、聞くものが珍しくてしかたがなかった。宣誓の場面や指輪を互いにはめるシーンはなんだかじんわりくるものがあった。

式の後はしばらく時間が空いて、披露宴となった。披露宴の参加者は、ゼミ内結婚ということもあり、我が中邨ゼミで半数を超え、新郎の会社の面々、親戚一同であった。披露宴会場に入る前にご祝儀袋を渡すが、このご祝儀袋にも難儀した。これも初体験ということで、袋を選ぶのに迷ってしまったり、金額や札の種類とか、名前は毛筆がいいと思って筆ペンを買ってきて、練習したり。めでたいことだから、苦痛というより、楽しい悲鳴をあげたものだった。披露宴に出された料理も充分堪能できるものであった。会場からレインボーブリッジが見え、お祝い事に華を添えた。当日は雨予想だったが、式が終わるころに雨が止み、披露宴のときにはテラスで写真もとれた。

二次会はホテル内のバーで行なわれた。バーだけあって、なかなかいろいろな人とからみづらいところはあったが、ひさびさに会う友人たちと語り合うことができてよかった。二次会につきもののビンゴも、ありきたりだが、やると面白いのが不思議だ。残念ながら商品は手にいれることはできなかったが、そんなものは二の次で、結婚する二人を祝福できてよかったと思う。三次会はゼミの同期で、新橋で飲んだ。

全般的に、ゼミ内カップルの結婚ということで、ゼミの同窓会のような雰囲気があった。二人がつきあっていたことは知られていたことだったので、みんなが待ち望んでいたことであっただろうし、それゆえ、とても和やかに結婚式が行なえたのだろう。自分は、と問われると明確には断言できないが、斯くありたい、と思うことはある。