浦和レッズ対パラグアイ代表 観戦記(1)

親善試合ということで、クリーンなゲームとなった。
両チームとも目的がある程度達成されたのではないか。
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レッズは外国人トリオが帰国中ということもあり、日本人のみで構成された。
外国人がいない場合にどのようなゲームができるか。
ナビスコカップでは阿部の出来はそれほどよくなかったが、今回は調子があきらからに上昇しているようにみえた。
ボールの展開力などがみられ、攻撃の幅を広げることができた。
攻撃にからむ選手の勝負する姿勢ももられ、負けはしたが、ナビスコの調子を維持しているようにみえた。
ツーロン帰りの達也と啓太のコンディションもよく、それぞれの持ち味を発揮していた。
失点シーンはカウンターによるものだが、集中力に課題がみられた。
1点目は井原のいつもの悪い癖がでた。
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後半は、若手主体の構成。
なかなかトップチームでプレーできない徳重が出場できたのもよかった。
室井のハードディフェンスは健在だし、平川の果敢に突破をもくろむ姿勢も健在。
控えの選手のモチベーションも高く保たれていることがわかった。
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パラグアイにしてみれば、完全に調整試合。
全体的に体のキレが戻っておらず、チラベルトは減量した方がよいと思われるほど太ってみえた。
だが、局面局面の強さはみせた。
展開力、個々の力などレッズを圧倒。
サンタクルスの動きなど非常によかった。
一瞬にして守備陣を置き去りにする瞬発力などすばらしかった。
一人一人が役割をわきまえ、ボールとの距離感、次のプレーへの判断力など世界レベルをみせつけた。
一瞬の判断力のよさ、これは世界で戦わないと得ることのできないものかもしれない。
それを肌で感じることができたレッズにとって大きな財産となるだろう。