第7節:対東京ヴェルディ1969

今回、東京スタジアムに足を運んでの観戦。
東京スタジアムは初ということで、イメージができなかったが、アクセスもよく、よいスタジアムという印象だった。
京王線東京スタジアム開催日は飛田給に特急や準急が臨時停車し、利便性を図っていた。
ただ、トイレには不満が残った。埼玉スタジアム2002と比べてしまうから。
さて、試合の方はといえば。
不満噴出の内容。特に、失点がロスタイムに集中していること。
後半のロスタイムが3分という表示がだされたとき、いやな予感が走った。
そう、レッズにとって、ロスタイムはデッド・ポイントとなっている。
逆にいえば、ロスタイムや試合が途切れたときに集中力を欠くという悪い癖がある。
ロスタイム3分という時間は、うまくいけば、攻撃を2回ぐらいされてしまうに十分である。
事実、後半から永井が投入され、エジムンドが攻撃の組み立てから開放された。
エジムンドの負担が軽減され、FWの仕事に専念できる、ということだ。
永井が攻撃を組み立てることが可能となり、ボール回しもスムーズにいくようになった。
そこで、レッズの守備が問われることになる。
レッズの中盤の守備は啓太が担当している。
後半からアリソンに代わり、阿部が投入された。
この交代がレッズの守備あるいは攻撃のポイントとなったとみる。
阿部交代はアリソンではなく、福田であったはずだ。
阿部は本来は、ゲームメークと守備との両方を担える選手である。
阿部を左のボランチに配置し、啓太を右のボランチに配し、中盤での守備を固める。
日本代表の名波のポジションをイメージしてもらえれば、わかりやすいだろう。
アリソンのスタミナ不足は周知であるから、阿部を投入することで、アリソンの守備負担を軽減させるのがふさわしい。
したがって、攻撃はFW2枚と、アリソンが要となり、両サイドのサイドアタックが基本形となるだろう。
阿部と啓太のダブル・ボランチで中盤の守備能力を高め、中盤からの攻撃機会が生まれる。
これが理想形ではないか。
福田の起用法にもまだまだ不満がある。
前節で指摘したように、2列目からのチャレンジやコンビネーションに難がみられる。
福田自身が感じているように、福田のスタイルはアクションではなく、リアクションにある。
10年前の福田は2列目からの攻撃がよかったが、1995年の得点王を期にFWとしての道を見極めたといえるかもしれない。
オフトにとって福田とはドーハのイメージであり、Jリーグの得点王のイメージは薄いのかもしれない。
Jリーグはこの試合で一時中断となるが、ナビスコカップの予選が始まる。
ナビスコカップの組み合わせは、不運にも鹿島と名古屋という天敵と同じグループになった。
ただ、鹿島はカップ戦では相性が良く、広島にはリーグ戦で4連勝している。
是非とも、予選リーグを突破し、初の戴冠を、といきたい。