日本対ウクライナ 観戦記

少し遅くなってしまったが、去る3月21日に行なわれた国際親善試合「日本対ウクライナ」について述べてみよう。
 
結果的に、海外組が召集されなかったことから、国内選考という形になった。今回のみどころは、やはり三都主アレサンドロであろう。三都主が日本代表の中でどれだけのパフォーマンスを発揮できるか。清水での三都主と同様の働きができるのか。これが一つのポイントであった。
 
三都主に関しては、合格点は与えられると思われるが、ただ、ひとりよがりのプレーが目についてしまった。特に、一人で突破しようと無理するところがあった。これには、初代表であり、本番まで日数が少ないし、日本代表内でのコンビネーション不足があろうが、周りに気を配るだけの余裕がほしかった。
 
三都主ばかりに目がいってしまうのは仕方がないところだが、もう一つのポイントは右サイドであろう。波戸がほぼ確定であると仮定すれば、波戸の代わりとなる人物が必要であることはいうまでもない。そこで今回選ばれたのが市川であろう。典型的な右サイドバックとして成長している市川を試す良い機会であった。近年の彼は守備だけでなく、攻撃面の技術も磨きをかけたといえるだろう。市川の出来はといえば、これも合格点をあげることができるだろう。
 
両サイドに新しい人材を試し、彼らのプレーは合格点に達したというのが今回のポイントであるし、これ以外にはみるべきものがなかった気がする。