今後のこと

今月(2002年3月26日)をもって、一応、学生生活に終止符を打つことにした。大学院での生活には、まだまだ未練もあるが、ここらで一区切りということだ。ただ、修士論文も中途半端に終わってしまったし、ゆっくり修士論文の続きを書きたい、という願望あるにはある。その願望はどう決着をみるのかは、現段階では明らかとなっていない。ただ、(近い)将来に、学生に戻るという考えもある。研究者(大学教授)として生きることが自分にとって最良の選択と思っているからだ(そうとうな思い込みに過ぎないかもしれない)。これからの生活は、知識・認識・意識の蓄積・集積を目標に行なわれるであろうし、もちろん、金銭的にも蓄積を行なう(大学院に入りなおすために)ことが目標となる。
 
大学院で今後研究生活を行なうための準備期間であるというのが正直なところだ。その準備期間に何をするのか、が直近の課題だ。学部時代に苦労した(?)おかげで、教員の免許をもっている。その資格を有効に使おうという考えに最近落ち着いているところだ。教員採用試験(以下、教採)に合格することが第一の目標となる。近年、教採は、少子化に伴い、採用数が減りつつあり、難関試験の一つとなっている。だが、自分が大学、大学院と学んだことを発揮する(ちょっと、おおげさかも)のには適している職業だ、という思い込みもあるから、これを目標としている。大学、大学院と7年に及ぶ経験を生かそうという狙いだ(たいしたことはない)。
 
自分が行政学を専門に勉強してきたから、いわゆる公務員(中央省庁や都道府県庁区市町村の役所)の方が良いのではないか、という意見ももちろん存在する。なぜ、教採なのか。教育実習の経験があるからかもしれない。教育実習といっても、たかだか2週間、夢幻の如くなり。その夢幻の経験でも、一つの経験だ。その職業について、わずか1%でも垣間見ることのできたことは大きい。
 
専門に立脚した教育。教育に立脚した専門性。教育に重点を置くのか、専門分野の研究に重点を置くのか。前者に重点を置くなら教員であろうし、後者なら研究者(大学など)であろう。現段階では、自分は前者の立場だ。大学、大学院で学んだことを若い衆に還元する。さらなる自分の飛躍も図る。ちょっと、理想的すぎるきらいがあるように感じるが。
 
教採を目指すことで、若干の思考の転換が求められている感じがする。おもむろに、学部時代のノートを開くと、教育に重点をおかねばならないことを感じるのだ。でも、本屋にいくと、教育の棚ではなく、行政学政治学の棚を眺めてしまう自分がいるのは事実だ。そのへんの思考回路を変えることが重要かもしれない。