第44節:サガン鳥栖・駒場

最後の最後までもりあげてくれた!?
プレッシャーのない相手に苦戦を強いられたが、なんとか土橋の「Vゴール」でJ1復帰を果たした。
昨年はVゴールで涙をのみ、今年はVゴールで涙を流した。
さて、試合の方を振り返ってみようと思う。
前半の前半はレッズのスピードを生かした攻撃で相手のディフェンスを崩すが、決定的なチャンスを外した。
そうこうしているうちに、鳥栖がラインをあげはじめ、大柴がオフサイドに嵌まる回数が増える。
鳥栖のディフェンスラインと中盤のスペースがなくなり、レッズが中盤を支配されるようになる。
中盤が密集し、スペースがないため、スピードやパスを生かせない。
鳥栖は中盤を支配し、サイド攻撃で何回か決定的なチャンスを作るも、得点に至らず。
前半終了間際に体調が悪い路木に替え、福永を投入。
前半は両チームとも得点なし。
後半開始草々、スペースを突き、アジエルが待望の先制点を奪取!
その余韻も束の間、鳥栖に同点にされる。
この同点はGKとDFのコンビネーションができていないことから生まれた。
GK西部は19歳と若く、コーチングが課題であったが、その経験値から失点が生まれた。
後半も鳥栖にスペースをつかれ、やむなく室井がペナルティーエリアで反則し、退場。そして、PKとなった。
しかし、このPKをルシアノが外し、溜飲を下げる。
DFが退場となるが、FWの大柴を土橋と替え、右に西野、中央にピクン、左に土橋と3バックを維持する。
なんとか失点を防ぎ、後半を終える。
延長からピクンに替え、岡野を投入し、疲労が目立つ相手DFをそのスピードで翻弄する。
そして延長前半5分、コーナーキックのこぼれ球を土橋が冷静に決め、Vゴールとなった。
やはり、最後は浦和の型をみせてくれた。
レッズの持ち味である、スピードを生かす。
スピードある攻撃がこのVゴールをもたらしたといえるだろう。
超攻撃型フォーメーション。
サイドを破るスピード。
ディフェンスラインの裏をとるスピード。
これが浦和レッズの攻撃だ!というものをこの試合がみせてくれた。
最後の最後でJ1と同じような攻撃ができたことは喜ばしい。
この勢いで今シーズン最後の公式戦、天皇杯を奪取してほしい。