1999-10-05から1日間の記事一覧

読後感:大江健三郎『宙返り』

『宙返り』は、前作の『燃えあがる緑の木』から4年の沈黙を破り、発表された作品である。内容的には前作から引き続きいている、彼に言わせれば「魂のこと」を巡る葛藤を描いている。私自身、前作と『宙返り』しか大江健三郎の著書は読んでいない。しかし、…