J1第21節監督コメント

ゲルトエンゲルス監督(浦和):
「特に立ち上がりは非常にタフなゲームだった。相手も人数をかけた守りと、速いカウンターが特に立ち上がりの20〜25分は多かった。1対1が多くてピッチも良くなくて繋げず、ほとんどランニング&ファイティングだった。30分からボールがとまってパスが繋げだした。
35分過ぎからタカ(高原)がバーとポストに当てたシュートもあった。その時間帯から後半にかけてはいいリズムで攻撃ができたと思う。後半はタツヤ(田中)がポストに当てたり、いろんなシーンがあって素晴らしいゴールが生まれた。
最後は惜しいカウンターのシーンもあったけど、いろんな問題があってディフェンスに入り過ぎてしまった。90分間で考えると、1−0、失点0も、アウェイでの勝利も大きい。満足しています」

Q:ポンテ選手の評価は
「ピッチに入ったとき、2つ3ついいタッチもあった。長い怪我から復帰して、その後また怪我して久しぶりの出場だった。100%の試合感は戻ってないけど、やっぱり存在感はあった。選手も彼を信頼してボールを出していた。オフェンス以外のところでもスライディングしてファイトしていた。それも非常に良かった」

Q:ポンテ選手を入れるとき、決して悪くなかった高原選手との交代は悩まなかった。
「悩みは90分間しかないから考えすぎるのは良くない(笑)。永井も今季は得点が多いし、永井と(田中)達也はカウンタープレーヤー。永井を一つ前のポジションに出して特長を生かしたかったという狙いもあった」

Q:フラットなF東京の最終ラインの裏を狙う意図があったのか
「F東京だけでなく、裏をもう少し意識しないといけない。裏のスペースがあれば、有効な攻撃になる。パスが裏のスペースに走った選手に届けば、ゴールに繋がる。届かなくて相手のボールになってもすぐにカウンターは受けない。でも、足元のボールはインターセプトされてしまうと、相手のカウンターに繋がってしまう。もう少し、裏を狙うことを意識させたい」
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00069734.html

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城福浩監督(F東京):

「まずはサポーター、ファンの方に謝りたい。結果の責任は全て自分にあります。もちろんレッズは素晴らしい戦いで勝利し、(浦和の)サポーターも喜んだ。せっかく時間とお金を費やしてきてくれた(F東京の)ファンの方にレッズの歌を歌われて非常につらい思いをさせてしまったことに対し非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

内容については、多少ラインを高く保って前の3人に仕事をさせない中で守備のペースを作って自分たちのサッカーをしていこうという狙いを選手はよくやってくれた。オフサイドか否かで我々も選手も戸惑い守備が不安定になることもあった。自分たちのミス以外の守備はよくやったけど、クリアをパスにしようとしてそこでミスをしてしまった。誰が見てもあれならしょうがないというミスではなく、イージーなミスがあった。まさに、そういうところから失点してしまった。まだまだ我々には力が足りないと思っています。

Q:攻撃の形を見出せなかったのは
「奪った後に、誰しもが納得するようなミスでボールを失うのであればいいが少しイージーなミスがあった。あるいは難しいことをやろうとする判断が続いてしまった。やはりディフェンスラインからボールを引き出せなくなってしまったので梶山陽平を入れました。そこから攻撃に関しては追いついたと思いますし、自分たちの時間を作り直すことができていたと思います。失点してしまった前の時間帯というのは受ける方も出す方も少し自信のないプレーをしてしまっていた。それが出し手と受け手の問題ではなく、ポジショニングの問題であったり色んな要素があると思います」

Q:2トップの2人の動きのイメージは
「点を奪えないのは2トップだけの問題ではない。前の方の選手というのは相手の守備が強固なのでトップスピードでコントロールしてシュートだとか、ワンタッチでシュートするだとか動きながらの技術と判断を要求される。そこは僕らの課題でもある。それだけでなく、サイドでボールを持ったときにディフェンスとキーパーに走りこんでいるんだけど、そこに出さなかいといった判断のミスもある。FWのせいだけではない。トップスピードでの技術と判断を身につけるためにトレーニングをしなければいけない」

Q:浦和との差は縮まったか?
「縮まったかどうかは皆さんが判断して欲しい。僕の中でも自分なりの整理をしたい。ただ、選手は強い気持ちを持ってやってくれたけど、技術だとかメンタルだとかフィジカルだとか一つのくくりだけでは言い表せない部分もある。長期的に取り組まなければいけないこと、次の1週間でやれることをしっかり整理して取り組んでいきたい」

Q:石川選手から赤嶺選手への交代意図は
「最終的にゴール前の攻防が多くなると予想していました。ゴール前で瞬間的に相手を外して足でもヘディングでも決められる特長を持った赤嶺選手をどこかで入れたかった。相手もラインを下げてくることも予想していた。相手のラインが下がらなければ、石川選手の裏への動きも有効だったし良くやってくれていた。相手のラインの下がり具合を見て判断しました」
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00069733.html