エンゲルス体制発表

クラブより、エンゲルス体制の発表が行われた。

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浦和レッズは、このたびゲルト・エンゲルス監督と、正式に契約を結びました。これを機に今回の監督交代について、ファン・サポーターの皆様に改めてお知らせいたします。

■監督交代の経緯
2007シーズンは、「世界基準を狙う」「浦和レッズの香りを知る」「コーチ陣など現状体制で臨む」というコンセプトに合ったオジェック前監督が指揮を執りました。特にアジアでの挑戦にあたっては、安定的な闘いが必要で、その点をオジェック前監督に求めました。
初めての海外挑戦で、AFCチャンピオンズリーグを制覇し、またクラブ世界1を決めるクラブワールドカップでも3位の成果を残しました。一方、Jリーグは首位を独走していたものの、10月以降の急失速で連覇を逃すなど国内タイトルの奪取はなりませんでした。
2008シーズンを前に、クラブはあらかじめ「よりアグレッシブなサッカーを追求する」というテーマを設定し、さらなる前進をすることでオジェック前監督と合意しました。ところが、チーム内にあった問題は修復困難なところまできていました。2007シーズン中も、チームが結果をだしながらもコミュニケーション面での課題が少しずつ生じていましたが、2008シーズン開幕からの2戦後の段階で、結果を求める以前に、チーム内の気持ちがばらばらになり、離れてしまっていました。
このためクラブの責任のもと監督交代という苦渋の決断をしました。選手たちによる不平不満が監督交代に結びついたとの報道もありましたが、監督人事はクラブの専権事項であり、当然のことながらひとえにクラブの判断でした。
チーム内やクラブと監督との距離感が縮まらぬまま信頼関係が崩れてしまったことや、このような問題を改善するための努力を行ってきたものの、チーム力を回復させられなかったことなど、チームづくりという点でクラブに課題や反省点を残しました。 

エンゲルス監督が指揮する2008シーズン
エンゲルス監督とは3月26日、正式に契約を締結しました。これまでの反省を踏まえ、クラブはエンゲルス監督とあらかじめ「目指すサッカー」などについて話し合い、多くの点で合意に達しました。クラブと監督の目線を合わせながら次に掲げる考え方を共有しながら、チームづくりの基礎となるチーム内の信頼関係の発展につなげていきます。
2008シーズンの浦和レッズは、引き続き「強くて魅力あるサッカー」を求めていきます。チーム内外の充実した対話を通じた信頼を基盤に「攻撃的で情熱的なサッカー」を追求します。選手たちにはポテンシャルがあります。明るい雰囲気の中で、チームづくりでは「組織」「コンセプト」「役割」を意識していきます。
試合では、その時点で調子の良い選手を起用するなど、良いサッカー、勝つサッカーのために全力を尽くします。若手を試すという考え方での起用はしませんが、調子が良ければすべての選手にチャンスが与えられることになるでしょう。サテライトチームには個別の監督を置かずエンゲルス監督がトップチーム全体を掌握していきます。
忘れてならないのは「挑戦」です。すべてのシーズンのスタートはゼロから、という当たり前の意識を改めて強く持ち、Jリーグなど国内での闘い、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)など海外との闘いにチャレンジし、そして可能な限り多くのタイトルを狙っていきます。

エンゲルス監督とは、「クラブの役割と監督の裁量範囲」などについても話し合いました。クラブと監督や選手たちとの信頼が深まるよう、チームづくりの仕組みや意識面での変革に取り組み始めました。
監督を開幕2戦で交代させることは、前進のために必要だったとはいえ、異例の出来事です。クラブに残した課題や反省点を次の発展への糧にしながら、再び力強く前進して参ります。
ファン・サポーターのみなさまには、大変ご迷惑、ご心配をおかけしておりますが、新しい浦和レッズと一緒に今シーズンを闘っていただきたく、お願い致します。
http://www.urawa-reds.co.jp/tools/cgi-bin/view_news.cgi?action=view&nid=3823