イタリア・グランプリ

戦前からミハエル・シューマッハの去就で一色になっていた。
おおかたは引退の予想。
昨年の不出来で今季が正念場であったけれど、それを払拭するようなレースぶり。
ディフェンディングチャンピオンアロンソを追撃し、年間王者もみえてきた。
マシンと戦略がきまれば王者の威信をあらわすことができることを今季は証明してきた。
予選からホームの利を生かし、チャンピオン・ルノーを圧倒。
ポールポジションライコネンに譲ったものの、優勝を狙える2番手につける。
ピット戦略でライコネンを交わし、首位にたち、あぶなげなく優勝。
年間王者へ追撃となるアロンソからのアシストもあり、ドライバーズポイントは2ポイントまでちぢまった。
フェラーリのホーム、他をよせつけない走りで文句のない優勝会見で、今季限りの引退表明があった。
予想されていたこととはいえ、非常に残念だ。
セナなき後、F1界をリードし、10年以上もトップを走りつづけた。
年齢というよりも、肉体的に厳しくなってきたのだろう。
残念であるけれど、残り3戦彼の走りを目にやきつけようではないか。