決勝トーナメント1回戦

(1)ドイツ対スウェーデン
ホームの利を活かし、ゲルマン魂を呼び戻したドイツがスウェーデンを倒し、国民の期待にこたえた。
この大会を通じて、クローゼに導かれながら成長を遂げてきたポドルスキが勝利に大きく貢献した。
予選リーグで名をはせたラームなど若手による底上げがチームを活性化している。

(2)アルゼンチン対メキシコ
古豪同士の対戦は、延長戦にもつれこむも、アルゼンチンがロドリゲスのゴールでメキシコをふりきった。
曲者ぞろいのメキシコに対し、アルゼンチンは苦戦を強いられたがなんとか勝利をもぎとった。
メッシに代表される若手の台頭がおきてきたが、予選リーグのようなはなばなしい活躍はなかった。
やや勢いにかげりがみえてきた。

(3)イングランドエクアドル
予選をあぶなげなく突破したイングランドも伝統的な悪い癖が顔をのぞかせ、エクアドルに苦戦した。
基本的にイングランドはロングボールでゴールを狙うパターンがあるけれど、そのパターン一辺倒になってしまい、試合がむずかしくなってしまった。
イングランドも今後苦戦を強いられそうだ。

(4)ポルトガル対オランダ
この試合の主役は主審であった。
退場4人、警告16枚を出し、試合内容は壊滅的だった。
警告の対象となったプレーは妥当だったとしても、それをコントロールできなかったのが残念だ。
開始早々のクリスチャーノ・ロナウドに対するプレーですべてが終わった。
メンタルをコントロールできるベテラン選手が多いポルトガルが試合を制したのは妥当なところだろう。

(5)イタリア対オーストラリア
あとわずかのところでヒディングの野望は潰えた。
イタリアは好運も後押しし、なんとか勝利をものにした感じだ。

(6)スイス対ウクライナ
どこか特徴のつかみにくいチーム同士の対戦。
試合内容も平凡で、PK戦で決着。
ウクライナが勝利するも、今後は期待できない。

(7)ブラジル対ガーナ
ガーナのサプライズに期待が集まったが、実力どおりの結果になった。
日本戦で覚醒したブラジルがガーナを圧倒し、ロナウドは歴代得点王になった。

(8)スペイン対フランス
決勝トーナメント1回戦の屈指の好カードとなる組み合わせ。
スペインは常にこうなる運命にあるのか。
ジダンの有終の美をかざるべく一丸となったフランスを覚醒させる引き立て役になってしまった。

準々決勝の組み合わせは次のとおりになった。
ドイツ対アルゼンチン
イタリア対ウクライナ
イングランドポルトガル
ブラジル対フランス