川崎フロンターレ戦

鹿戦が壊された試合なら、この試合も壊された試合だった。
非紳士的な鹿と違って、レッズに勝つ、という強い意思でレッズのリズムを壊した。
運動量でレッズを上回り、3バック裏のスペースを果敢に攻める。
それが試合開始早々のPKへとつながった。
川崎はすばらしいゴール3本で常に主導権を握り、レッズをリードした。
そういう意味では川崎の良さが十分に発揮されたように見えた。
それでも2点のリードを追いつかれたのは、レッズの底力に屈したからだろう。
レッズはコンビネーション、コミュニケーションの不足からミスを犯しつづけた。
前半のDFを2人かわしての酒井のゴールでリズムを取り戻したかにおもわれたが、後半になっても川崎のリズムでサッカーをさせてしまった。
酒井のゴールが反撃ののろしにならなかったのは残念。
コンディションの整わない選手がいても、毎試合誰か輝くプレーをして勝利をもぎとってきた昨シーズンのような凄みは一瞬しか発揮されなかった。
そういう意味ではリーグ戦の一時中断で、ナビスコ予選が間に入るのは幸運かもしれない。
2試合終わって連勝しているチームはないし、首位とも1勝差。
来月から再開されるリーグ戦にむけ、ナビスコ予選でチーム状態の上昇を期待したい。