1st stage 第12節:名古屋グランパスエイト

相性の悪さがこれほどまで影響するとは。
 
今季、名古屋の試合は見たことがないが、結果は知っているから、どこか勝ちきれない印象があった。ウェズレイマルケスの強力2トップで攻撃を仕掛け、楢崎を中心に守る。そんな布陣がここ数年しかれている。その楢崎は靭帯損傷で欠場。若手有望株の川島がゴールを守る。
 
相性の悪さといえば、レッズ対名古屋はアウェーで大味なゲームをすることが多い。さかのぼれば、1999年は1−8で原監督解任。昨年は1−4で負けて優勝戦線から脱落。で、今年もだ。名古屋に完敗し、優勝戦線から脱落した。
 
この試合、名古屋は徹底的にレッズのメリットを消してきた。レッズが好調なのは中盤の支配力にあるのだが、その中盤を徹底的に攻めてきた。名古屋は出足の早い守備でレッズのボールを奪い、あるいはプレッシャーをかけることで攻撃のリズムを損なわせた。
 
坪井の退場は痛かったが、前半は守勢に回りながらも、無失点で抑える。今季4−4−2の布陣を試したことがあるが、いずれも失敗に終わっている。その4バックでのフォーメーションに代え、機能していなかった三都主を左サイドに移し、バランスを持ち直した。試合開始から達也の1トップだったが、名古屋の守備バランスがよく、スペースを突いて攻撃を展開するまでにいたらず、決定機を作り出せなかった。4バックにしてから、三都主が機能し始めるが、慣れないフォーメーションからかカウンターから失点してしまう。勝たなければ、優勝争いから脱落するゆえ、永井と岡野を投入し、一気の攻撃体制を敷くが、その選手交代してまもなく2点目を献上してしまう。中盤の守備が酒井一人であったこともある。前半から中盤を名古屋に支配されてきていたが、坪井の退場で中盤の守備が酒井に任されてしまった。攻守のバランスが崩れたときだった。その修正を図るために長谷部に替えて啓太を入れるが、今度は攻撃のリズムが作れない。ロスタイムに3失点目を喫し、万事休す。
 
一発退場の影響が大きかったが、試合開始からすべて後手の展開となり、名古屋に圧倒された内容だった。
 
今季は退場者が出た試合以外は負けていないのだが、12試合で4試合退場者を出しているのも少し問題だろう。
 
この敗戦で優勝戦線から脱落したが、まだ3試合残っている。セカンドステージにつながるように次の柏戦は重要だ。