ナビスコカップ予選リーグ第2節:清水エスパルス

今季、はやくも2度目の日本平である。なかなかメンバーが揃わない試合が続くが、今回は東欧遠征で坪井、アレックス、ギリシャ帰りで達也、啓太、山瀬、エメが腸炎、永井がケガ、という満身創痍の状態で向かえた。

先発の機会に恵まれてこなかった梅田、岡野、三上には絶好のチャンスが訪れた。サブにも南と千島が入り、出場機会をうかがう。

フォーメーションは3−6−1で、梅田の1トップに、トップ下に長谷部と山瀬。右サイドハーフが岡野、左サイドハーフが三上。ボランチに酒井と暢久。3バックは平川、内舘、室井。予想されたメンバーとはいえ、そこには厳しい闘いがあることは予想の枠内だった。

試合開始直後から清水が積極的にゲームを作り出す。レッズがボールをもつと、すぐさま2、3人がボールを持つ選手にプレスを仕掛け、ボールを奪い、ミスを誘う。中盤を圧倒的に支配され、梅田は前線で孤立する。両サイドも清水に支配され、サイドアタックを封じられる。すべてが後手に回るが、最終ラインのふんばりで前半は0−0で終わる。後半に入っても清水の運動量は衰えず、後半開始早々に2点を奪われ、万事休す。

終わってみれば、シュートが4本。決定機を作れず、まさに完敗。ナビスコカップは日本代表が不在のときに行なわれる。ベストメンバーが組める日程は決勝しかない。そういった意味で、レッズにとってみれば苦しい戦いが続く。選手層が問われる状況だが、主力として獲得した選手はアレックス、トゥーリオと代表組だ。予想された展開とはいえ、ここまで清水にやられると、非常に無念だ。選手の奮起とか、気合とか、そういう問題ではなかろう。

幸運にも、リーグ戦はいまだ4位につけている。トゥーリオの復帰もメドがたち、5月2日の広島戦に出場チャンスがある。そして5月5日は埼玉スタジアムで鹿島を迎え撃つ。選手の奮起、というよりも選手が一番悔しい思いをしていると思う。常勝への道のりはかくも厳しい。それをサポートするのがサポーターの役割だ。広島戦はいけないが、5月5日はスタジアムへ乗り込む。期待したい。