第6節:対清水エスパルス

埼玉スタジアムで観戦。
前売りで4万枚以上売れたみたいだけど、天気が悪いので、4万は入らないと思った。
でも、3万9千人入ったのは、安貞桓効果はあったのだろう。
前半は両チームとも攻め手に欠く展開。
レッズはエメをセンターに置き、永井が左右に動く。
両サイドも相手の出方をみながら突破を図る。
清水は三都主がFW起用されていたので、サイドを突く場面が少ない。
バロン不在でアーリークロスを入れても、そこから攻撃の幅が広がらない。
戸田の中盤での早期のつぶしがみられたので、レッズは中盤で攻撃の型がなかなか作れない。
ただ、内舘が、ボランチに慣れたのか、中盤でよい働きをしていたように見えた。
もともと守備の人なので、読みのよさ、早めのつぶしがみられるが、左右にボールを展開する場面もみられた。
福田も前方でバランスをとりながら、時折積極的に攻撃にからむ場面がみられた。
おそらく、オフトから攻撃参加の許可が得られたのだろう。
山田も福田とのコンビを考えながら、中央突破だけでなく、サイドを突破し、クロスをあげる場面があった。
後半途中から、安貞桓が出場。
FWではなく、攻撃的MFに入った。
安が入ることで、停滞気味だった清水の攻撃に躍動感がみられるようになった。
失点も安の動きからだった。
ゴールを決めた高木はそれまで悪いプレーばかりだったが、このゴールで汚名返上となった。
対面する山田もそれまでの高木のプレーを見ていて油断までも、ちょっと軽視していたのではないか。
このゴールの時点で、ちょっと不安になったことは確かだった。
清水の引き気味の守備、自陣にほとんどの人数がおり、PAは5?6人ぐらいいた。
その清水の極端なまでの守備になやまされていたからだ。
そうしたなかで、FKからゴール前の混戦を石井がゴールを決めた。
このような場面を今季はみたことがない。
このゴールでレッズは息を吹き返した。
それでもなお、勝ちきれるだけの予感はなかった。
そう、清水も安効果で攻撃のバリエーションが増えたからだ。
前半はお互いに守備の効果で均衡していたが、後半は攻撃面での均衡がみられた。
清水が安とバロンを入れた時点で、より攻撃的になり、前がかりになったのは幸いだった。
清水はこの試合まで3連敗しており、安の投入で勝ちにきていた。
清水が攻撃的になれば、清水の最終ラインもあがる。
清水が守備から攻撃にシフトしたことで、レッズのスピードを生かした攻撃が炸裂する。
自陣でボールを奪い、素早いカウンターから、Vゴール。
ひさびさの出場の石井もそうだし、ケガから復帰したトゥットも気合満点。
福田とトゥットの交代が象徴的だった気がする。
従来なれば、トゥットとの交代は永井かエメだっただろう。
中盤でバランサーに徹してきた福田と交代でFWを入れる。
そう、FWを3枚にしても、守備の不安は解消されてきた、ということなのだろう。
これは、オフトの攻撃的戦術のレベルが一段上がったことを意味する。
徐々にではあるが、確実に進化しているレッズ。
その象徴的なゲームであるような気がした。
試合とは直接関係のない話。
埼玉スタジアムはいつも帰りに電車を利用していたが、今回はバスで浦和駅に向かった。
駒場を過ぎたあたりで、乗っていたバスの後ろに大型バスがみえた。
観光バスかなとおもっていたが、バスにレッズの印があるではないか。
そう、乗っていたバスの後ろに、選手・スタッフ用のバスがいたのだ。
向かって右にオフト、左にヤンセン
オフトは気難しそうな表情をしていたが、ヤンセンは満足そうな表情。
乗っていたバスでも、後方のわずかな人々しか気づかず、オフトも前にサポーターがいるのを確認すると笑顔で手をふってくれた。
ためしにバスで帰るという手段をとらなければ、このような場面にあうことはなかっただろう。
勝利した試合のあとだったから、なおさら気分がよくなった。